事例9:高齢の母と暮らす無職の男性Iさん
高校を卒業後、菓子メーカーに就職しましたが、てんかんの発作を再三おこし、退職。その後、20年近く仕事に就いていません。父が亡くなった後は、母の年金と父が残した預貯金で生計を立てていますが、お風呂もない非常に古い借家で、いつ何時、家主から「解体するので出て行ってほしい」と言われるかもしれないと相談を受けました。
障害者手帳がもらえるのではないですか、生活保護の申請は相談されましたかなど、最寄りの区役所への相談も勧めながらも物件情報の収集に努めましたが、親子二人が住める低廉な家賃の借家・アパートを見つけるのは至難の技。障害者手帳はもらうことができました。
残るは、何度も外れている市営住宅への応募。相談を受けて9か月後、Iさんから「当たりました。抽選に!」と電話の声が喜びに震えていました。落ち着いたら就活ですね。