事例4:電動車いすで生活するDさん

Dさんは、明るい性格で、快活に話をされます。しかし、リューマチが原因で脊髄を損傷されて、立ち上がることもできません。

家族のいないDさんですが、電動車椅子を器用に乗り回されますので、一人暮らしをしてみたいという願望が強くなり、現在、賃貸マンションを探しています。

入院されている病院のソーシャルワーカーさんが、国土交通省の居住支援のHPを見られ、NPO法人くらしコープに問い合わせて来られました。

くらしコープが懇意にしている不動産業者から、病院にも近く、また、デイサービスの施設も近くにあるマンションの情報提供がありましたので、見学しました。

築数十年で、外観はその歴史を感じますが、部屋の中はどうしてどうして。畳を張り替え、台所なども改修されているだけでなく、南側の開口部から明るい日差しが、、、。思わず、「明るいね~」とDさん。

しかし、問題は、段差です。特に、玄関は、電動椅子が入るには、狭く、段差が15㎝以上ありました。

このマンションは、家主さんの計らいで、「保証人がなくても良い」という好条件ですが、Dさんは悩んでいます。サービス付き高齢者住宅に申し込むか、車椅子が入りやすいように玄関に傾斜を付けるなどして、このマンションに入るか。

 このマンションも、数十年前に建築された際、車椅子が出入りしやすいようにと想定されて設計されてはいなかったでしょう、きっと。

⇒玄関が狭いことが致命的で、Dさんは断念されました。しかし、ソーシャルワーカーさん達が尽力されて、サービス付き高齢者住宅に入居することができました。Dさんからは、「私のために、ご親切にマンションを紹介して頂いて有難うございました。そこは適いませんでしたが、サ高住に入ることができました。」と、ソーシャルワーカーさんを通じてお礼の言葉が寄せられました。

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